沖縄の設計事務所/建設会社です
http://www.kougei-arch.jp/index.html
新規敷地調査(西表島)

昨年末の内覧会にいらっしゃった西表島のお客様からのご依頼で、現地調査しました。

 

敷地をご案内頂き、資金計画などの打ち合わせの後、敷地で即日でプランを検討しました。

 

以前はじっくり考える時間が必要でしたが、設計生活も20年を超え、結局のところ現場の印象と お客様のご要望とを頭の中で纏めながらその場で考えるのが一番良い結果になることがわかってきました。

 

西表島の自然を愛するお客様と、海を望む土地と、棟梁然とした大工さんに出会い 幸先の良いスタートです。

 

西表島は、石垣島からフェリーで片道50分 下を向いていたら酔いますね。

 

設計・施工に加えて 流通と資金計画。僻地のシェアを前提とした建物には付き物のハードルです。

 

ファースト・インプレッションを図面とCGにして1週間後にご提案です。

- comments(0) trackbacks(0)
新規敷地調査(石垣市 白保)

新規物件の敷地を調査しました。

 

石垣市の東岸側 白保地区での計画は初めてです。

広い敷地内で 新築・改修・撤去を含めた数年掛かりの計画になりそうです。

 

まずは収益を生む、魅力的な宿泊施設を建てて収支を改善し、資金の回収後 他の整備を進めます。

 

宮古空港開港に伴う石垣島での観光客減を、量から質への転換期と捉えられるか?に石垣島の将来が掛かっていると思います。

 

誰もが、心の底に大切に取っておきたい場所や風景があると思います。

そういう場所のエッセンスを薄めて延ばして多売するのが一般的な設計だと思います、濃度は差はあるものの。

 

流通する全てのモノが手に入る時代に、最も手に入りにくく だからこそ求められるのはそういう場所だと思います。

心を売らずにシェアする試みが「生まれて・伝えて・死ぬ」人間(と建物)の本質かと思います。

 

と、いう訳で手の届くところから 地道に質を整備していきます。 

 

創作のやり方は人それぞれだと思いますが、建築工藝舎では案はその場で大体考えます。

土地から受ける印象と、お施主さんのキャラクターの印象が消えないうちに。

- comments(0) trackbacks(0)
鉄骨を買いに

窓に格子を付けることになり、建材屋さんの倉庫に鉄骨を見に来ました。

 

厚み・幅・高さ・長さは、実際に触って曲げてみて確かめます。

溶接の仕方も検討し、それから鉄骨職人さんに連絡します。

- comments(0) trackbacks(0)
現場に春の兆

冬の石垣島は雨と曇りが多いですが、春に近づくにつれてお天気の日が増えていきます。

 

この明るい空が見えることを前提に設計しているのですが、冬の間の曇天で「どういう風景を見せようとしていたか」うろ覚えになります。

たまの晴れ間に「そうそう この空」と思い出します。

 

建築工藝舎の現場では、昼食は手作りのお弁当が出ます。

単身赴任の大工さんのために野菜たっぷりのお弁当。

(大工さん用のタッパーのサイズはこの倍あります)

 

冬のメニューは カレー にら玉 ホワイトシチュー 酢豚 親子丼(玉ねぎと人参たっぷり)大根豚 スパゲティ・ボロネーゼ 回鍋肉 マーボナス 等です。

 

ちなみに 夏のメニューは 冷や汁 冷麺 冷し中華 冷し肉うどん 等です。キンキンに冷やさないと熱中症頻発です。。

 

最初の頃は、私の料理の師匠伝授のフレンチも出してましたが、大工さんという職種

は保守的なものらしく 次第に「町の食堂のメニュー」に落ち着きました。

- comments(0) trackbacks(0)
石垣島材の床板を選びました

新川の家の床板を見に石垣島材を見に来ました。

前回は琉球松でしたが、今回はタブノキの板 厚さ6〜7cmです。

根本の近くの板を組み合わせて使います。

銘木を生産者と相談しながら買うのが楽しいです。

- comments(0) trackbacks(0)
2019年 年頭所感

(※琉球松のオーダーメイドキッチン NC旋盤による曲線の巾ハギ加工精度が高すぎて写真ではプリント化粧板にも見える・・)

 

明けましておめでとうございます。

 

大工さんの都合で30日まで現場が続いたため 今年は2度目の石垣島でのお正月となりました。

 

設計事務所の方も、大晦日にも新規のご相談の敷地を見に伺ったりと、まさに師走の年末ではありました。

 

2018年は3件の建物を着工し、新築・改修・提案 含め10棟を設計しました。

 

設計から実現まで時間が掛かったり、実現が見合されたり、さながらコップの中の嵐に吹きまくられた建築工藝舎でしたが、施工チームを持つ設計事務所として工事には安定を心掛けました。

 

大手のアトリエ事務所とスーパーゼネコン設計部の出身者として 現実をデジタルに写し取り、見える化しながら工事を進めることを心掛けているものの、建設工事は心と心の繋がりによって少しづつ育っていく信頼感を基に造られていくことを肌身に感じた1年でした。

 

コップの外の世界では、余暇の時間が増え、その場所でしか味わえない住体験を求める人は増えるため、石垣島(ないし絶景が味わえる場所)でのシェアを前提とした建物の需要も増えています。

 

一方で、建築家の能力がデザイン(風景を忘れがたい時間へと変える能力)に限られ、質の高い施工とありきたりでない材料を(適正な価格で)地の果てまでも・・供給するシステムがないために せっかくのデザインがとん挫する例も多発しています。

 

その穴を埋める役割を担うためこの3年間 石垣島での設計・施工をしていますが、信頼と知名度が浸透するにはいま少し時間が掛かるようです。

 

今年も真っ黒に焼けながら毎日現場に通います。

 

本年もよろしくお願い申し上げます。

 

建築工藝舎 長田篤郎・麻里子

- comments(0) trackbacks(0)
| 1/1 |