煉瓦職人4人×4〜6週間を2日間で積み上げ、精度は0.5ミリ以下、毎秒1000回自己修正と、人間以上の精度。
屋根の瓦積、木造の棟上げ 等も同じ原理の転用で早晩出来るものと思う。
木造の場合、棟上げ+金物の設置には3〜4週間程度掛かるが、このシステムを転用すれば、(煉瓦よりは部材数が少ないが、金物の種類は多いので)3日位かかるか?
現在は製材、ほぞ開けまではフル機械化されているので、伐採〜製材〜化工〜棟上げ まで一貫出来ると面白そう。山に行って「この木は、乾燥するとこう曲がるので、床の間に使いましょう」等。
腕の良い大工さんなら、造作など 付加価値を上げる作業に専念出来るし、機械化が進めば 大工の総量が減り、文化財の修復等の仕事は減らないので 手刻みの出来る大工さんは引く手あまたになるはず。
逆に、ハウスメーカーの家しか建てられない大工さんは仕事がなくなる。
どの業種でも 概ね似たようなことが起こっているようです。
付加価値=差別化で 「他の人がしていないことを見つける=既存の論理から意識的に外れること」なので、付加価値を作り出す作業は原理的にコンピューターには出来ないはず。
逆に、自分の仕事が 他の誰かの作り上げた付加価値を具現化する作業の場合 その仕事はコンピューターかグローバル経済のどちらかに取って代わられる可能性があるということになりますか。
自分の設計では、スケッチアップで形を決めてから2次元の図面に直している感じなので、3Dのデータをそのまま施工してくれるなら手間が省けて良い。
それにしても、未来の家の形というものは、技術の進歩によって ルドゥーの森の番人の小屋みたいになるかと思っていたが・・形そのものは伝統的なままなのは面白いですね。