来年着工の住宅の敷地を調査。
実施に向けてプランを詰めます。
沖縄の設計事務所/建設会社です
http://www.kougei-arch.jp/index.html |
8月も半ばを過ぎると、鵠沼海岸の波がいい塩梅になるので、このへんにいくらでも居る、ダメな大人の仲間入りをします。
登校中の小学生とすれ違う時、こういう大人にならないように気を付けようね、と思います。
昨年 造園には苦労したので、名古屋の建築家 宇野友明さんにご紹介頂いた造園家 櫻井造景舎の櫻井さんに自作をご案内頂きました。
「私がお見せしたいのは、何をしたかではなく、何をしなかったかです」
「竣工時の写真より、10年後 景観が出来上がることを優先します」
「自然現象を見える形にするのが私の仕事で、それが変遷して行く事を面白く思っています。造園行為はそのきっかけにすぎず、竣工時の見栄えには重きを置いていません」
建築家にとっても造園家にとっても、美しい竣工写真の魅力は大きいです。
建築も、庭も 実物は持ち運べないので、優れた能力を持っていたとしても、実績を流布するには写真に頼らざるを得ません。
住宅系の小さな建物を造る 建築家・造園家にとってはなおさらです、住宅は住所が公表されず、運良く発見出来ても内部を見学することも出来ないからです。
建築家や造園家が、建物や庭そのものよりも、美しい竣工写真を求めるようになるのは自然です。
作品そのものよりも 写真を目的にすれば、作品自体も(1葉の写真の様に)薄くなりがちです。建築や造園は、写真に写らない部分(流通・工法・職人の工夫・質感 等の層の厚さ)が価値になるため、写真以外の価値を棄損しがちです。
知識と技術を磨いて、お施主さんに尽くすことを、名前を売ることを差し置いても生き甲斐にするのが 職人という生き方で、宇野さんや櫻井さんも職人なのでしょう。私もそういう職人でありたいし、職人達と強力して働きたいと思っています。
そして、このところ 宇野友明さんと話しながら、写真には、その写真に写っていない 厚みや深さ が存在することを伝える力はありそうだ と感じています。
2016〜2017は、私達の建築を造るための 基本的な技術と人を整える1年間です。
その中のひとつが、建築部材の多品種少量生産です。
意匠的な部材では、既製品を使わず、プロトタイプを作らず、毎回 個々の建築に合わせたオーダーメイドを製作する技術と職人さんの組み合わせを作ろうとしています。
必要な技術のひとつが3Dプリンターです。
ので、友人の誘いもあり 3Dプリンタを自作する好事家達の同好会 Rep Rap に参加しました。
代表の加藤さんほか、熱心な会員さんとお話して、3Dプリンターの可能性と限界が 素人なりに掴めました。
「3Dプリンターでは、ほぼどんな形状も作ることが出来る。が、材料は樹脂に限られる。(貴金属・陶器 等もあるが、現時点では一般的、実用的 とは言えない)。樹脂では、日用品、耐久品は作成出来ないことが実用性のハードルになっている。」
3Dプリントは、一回の印刷に時間がかかり、樹脂以外の材料を使うプリンタは非常に高価になるため 高付加価値の多品種少量生産 に向いています。例えば、ジュエリー や 航空機のパーツ 等では実際に使われています。
私の目的は、陶器の型を作ることですが、陶器と3Dプリンターの相性は良さそうで、来年の現場には使えそうです。
参加者の皆さんは、大学生から初老の方まで、自作の3Dプリンターを携えて会場に来られていました。
私が3Dプリンターを最初に活用したのは、昨年 直径1.7mの浴槽を製作した時でした。浴槽をデザインするのに、図面やCGで見ても最終形が想像できず、職人さんに意図を説明出来なかったため、3Dモデルを作りました。
建築的な用途としては、型枠として、アイデアの模型として 使うには既に十分実用的なレベルまで来ていると思っています。
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