沖縄の設計事務所/建設会社です
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2/25〜3/1 岐阜です
実家のビルの維持管理に必要十分なテナントさんが埋まり、ビルの改修工事 と 新規に確保した駐車場 の工事も始まるため岐阜に戻ります。

テナントさんの見つけ方、近所の農家との借地交渉、改修工事の収支計算 等では 設計の知識が生きることが判りました。

不動産・設計・施工 は連続しており、近年はそれらを一体で扱う業種も出て来ているようです。

最近の仕事で、土地〜施工までを扱う事例が何件かありました。

「設計」は元々「空間の付加価値を上げる」仕事なので、守備範囲を広げると相乗効果が高いという印象でした。


 
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埼玉の保育園 竣工1か月前


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「場になる」 ということ

先日 設計施工の先人であり、モノ造り系建築家として東海では知らぬ者の居ない建築家 宇野友明さんとお話しました。
 
「モノ造りじゃないよね」
 
と言われ、私も同感でした。
 
 

石垣島での建設過程では、モノの流通 と アイデアの伝達 の2つが最大の難関だったため、これらについて考え抜いた2015年でした。
 
例えば、屋外の陶器の浴槽。
 
浴槽の窯元は滋賀県の信楽(しがらき)にあります。浴槽の形状を削り出す3Dプリンタは杉並区の模型職人、バブル発生器の担当者は御茶ノ水、給湯器の担当者は横浜に居り、現場は石垣島です。
 
石垣港から現地までの運搬は港運会社、吊り込みと配管は石垣島の土木職人と設備職人 浴槽の蓋(台風除け)は石垣の大工さん。
 
互いに顔を見たこともない10人以上の関係者は、互いに少しづつ重なる知識の領域を補い合って一つの作品を作ります。
 
私に求められたのは、情報の伝達が自由に出来る「場所」になることでした。
浴槽においては、場所は機能し 成功しました。(本州ならば当たり前ですが)
 
インターネットの発達により、国すらも超えて 横の繋がりが発達していく中、職種と職種、仕組みと仕組みの間を 縦に貫く 「場所」を作れる能力が求められていると思います。
 
異なる能力の持ち主たち全員が「同じように見ることの出来る」情報の共有の方法を作る能力です。
 
そんな訳で、例えば 造園をデジタルに設計する方法を考えています。
 
「大切な事は紙と鉛筆でしか表現出来ない」という人も居るようですが、私は道具は道具でしかないと思います。

紙も鉛筆も 発明された当初は、時代の概念を覆すハイテクでした。
木簡に墨汁、粘土板に刻印・・どこまで遡るか? 雰囲気の問題だと思います。
 
そんな訳で、私はSketchupを使っています。
 
恐らく、数年後には 樹木を実物そのままに3Dスキャンし、Google Earthで検証し、バーチャルリアルな庭を、設計段階で散策して、季節の花の香りを嗅ぎ、風に揺れる枝の音を聞き、木漏れ日を浴びることすら出来るようになるでしょう。

建築に携わる業種では、不動産から職人さんまで 法規からコストまで そして、あるプロジェクトに掛けるエネルギーから そのプロジェクトから得られる満足感までを 正確に測り 実行出来る新しい職種が求められているような気がします。
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