沖縄の設計事務所/建設会社です
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屋根の上の造園家



1000坪の敷地全体を見渡して 構想を確認する造園家
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石垣島という小さなコミュニティ で起きていること
石垣島の工事現場滞在も2か月目に入りました。
 
知り合いも増えて 仕事も楽に進むようになってきました。
 
月イチか隔週で監理するつもりが、現場が思うように進まず 長期滞在するようになり、現場監督を兼ねるようになりました。
 
現場で毎日見ていると、結果を出せる人、周囲の人の仕事まで気が回る人が 見えてくるので、そういう人をリーダーとみなし、彼らと打合せし、責任を持たせ、相談するようにします。そうして出来たグループの間の調整が 監督(つまり私)の仕事になります。
 
若い職人さん達の、新しい工法へのモチベーションは高く、難易度の高い課題を説明すると、作業中も誇りと喜びが伝わってきます。
 
今までに見たことのない工法、材料 に触れる機会は、石垣島という小さな 閉じた世界で、開かれた窓から 外の世界を見るようで、ワクワクするだろうと思います。
 
石垣の経済は、主に観光と 思いやり予算の2本の柱で回っており、このことが石垣の人の気質に影響を及ぼしているように思います。
 
日本の国内線 航空運賃は独占のため 世界標準から非常に割高で、石垣島への観光客の数(と観光の質)が限定され 島の自立を阻んでいます。(スカイマークがヴァージンアトランティック、ではなくAnaに買収されたことの石垣への影響は大きいと思います)

経済が完全に自立していないことが、自由な競争を妨げ、成長を阻んでいるように見えます。(2000年代によく訪れた ルーマニアに似た印象です)

 
ただ、インターネットの普及により、誰でも自由に情報にアクセス出来、アマゾンで何でも取り寄せることも出来、石垣人にとっても 時代は変わりつつ あるのでしょう。
 
石垣島のように隔絶した場所では、今までは 情報や物資のルートを握った人が強い社会だったと想像しますが、そういう優位は アマゾンやグーグルといった大企業の流通網の前には殆ど意味がなく、今後数年で 石垣人は、そうしたささやかな優位に依存しない 生き方を探っていくことになるのだろうと思います。
 
それは、本州でも起きていることですが、ここ(石垣)は 箱が小さい分 変化のスピードは速そうです。
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