・・打ち合わせ の途中 蔵の中から 大正時代 の外套が見つかりました。
この古民家は、現在の町並みの中でも異彩を放っており、竣工当初は、見事な出来栄えだっただろうと思われます。
持ち主のご夫婦は遠方に住んでみえて、今は物置となっているこのお宅を改修することになりました。
現在ではなかなか出来ないような手の込んだ細工の数々、見事な左官の壁などをなるべく残しつつ、アメリカから帰国される息子さんが暮らしやすいように整えていきます。
以前改修をお手伝いさせて頂いた石徹白の平野夫妻のお宅の工事での経験と、個人的に師事させて頂いている 岐阜の安田建設工業の「竹中スーパー監督」の助言を頼りに、日光の施工業者さんとの密接なやりとりで進めていきます。
リフォームの場合は、既存の上に計画案を重ねていきます。
新築は、何もない更地に計画案を1から作るため、指示は図面だけで済みますが、リフォームの場合は 場合分けが多岐にわたり複雑です。
既存を:残す/清掃する/修復する/撤去する または 新規で加える と 5つのオプションを組み合わせ、それを見積もり、設計に反映しなくてはなりません。
今回のようにディテールの細かい、精妙な既存となると既存図を描くのも大変な手間です。
そこで今回は写真に指示を描いて指示書としていくことにします。
写真の指示を 設計・施工の共有資料として、見積もりと必要に応じて施工図を作成し、不明な点は職人さんと打ち合わせながら進めていきたいと思っています。
人一倍 飽きっぽい私のこと、昨年までの住宅の設計では、デザインのコピペが多かったので、さすがに飽きて、興味を失いつつありましたが、今回は難易度も十分。最後まで楽しめそうです。
竹中師匠 またご指導の程 よろしくお願い致します。