沖縄の設計事務所/建設会社です
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施工図の束

人呼んで「スーパー監督」の 安田建設工業の竹中さんから、「平成の家」の施工図の分厚い束を頂いた・・といっても最近の図面はデータなので重さは無いのだけれど。


実施図からどこが変わっているかを確認すれば、非現実的な図面を描いて現場を混乱させずに済むというもの。


といっても、描いたからといってその通り出来る訳ではない。建設会社さんのセレクトする高い技術の職人さんが居て初めて出来る施工精度なわけだ。


飛騨の匠の伝統からか、岐阜には優れた技術を持つ職人さんが多い。そして職人を育て、技を競わせるだけの度量のある工務店さんも多い・・今のところは。


写真栄えのする「デザイン」を評価出来る一般人は居ても、職人の技術の粋を評価出来る一般人は少ない。評価されないものに金は流れないからいずれは廃れていくのだろう。


職人として残るのは、自分の腕を一般人にわかるように宣伝出来る人だけになるかも。スーパー左官 とか スーパー大工とか。


無名ながら、見事な技術を見せてくれる職人さんたちの冴えを一般の人たちに伝えられるような方法があればいい。プレゼンテーション次第だと思うのだけれど、幻想かもしれない。時代がそれを必要としなくなっているだけかも。


竹中スーパー監督は現場の最中、そのような迷いを微塵も感じさせなかった。

例え誰も評価しなくても、手間をかけて納得いくレベルのものを作り、尋ねるとその工夫を嬉しそうに教えてくれた。


しかしながらこのご時勢、彼だけに 金が天から降ってくるわけじゃない。良い仕事をするには金がかかるし、それは監督がやりくりをして作った金なのだ、自分の懐に入れるためではもちろんなくて、良い仕事をするために。

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遅ればせながら 平成の家の完成

遅ればせながら・・平成の家 金森正起さんの表札をもって完成です。

(お名前は消しました)


プライバシーを勘案し、既に公開された写真を借用しました。


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ここのところ
 土曜日

心洗われるような素朴なお施主さんのお宅の地鎮祭。

心安らかに仕事をさせて頂いているお礼にと、いつもより多めに線を引いています・・?


今回は、高い品質の材料をリーズナブルな価格で提供して頂けるチャネル・オリジナルhttp://www.channel-o.co.jp/ さんの床・壁・天井・外壁材を使っています。


優秀な営業レディの川村さんは、自社製品の売り込みに長けているだけでなく、頭カチコチの設計者のために、最先端の業界情報を何くれとなく教えてくれます。


日曜日

くっだらない用事のために、以前から楽しみにしていた見学会をフイに。


月曜日

四国の香川からオープンデスクに来ている山本さん。職業能力開発短期大学校という、聞きなれない学校の学生さん。


話に聞く限りでは、主に現場監督さんを養成する学校らしい。この学校 白い襟を立てたヘンテコリンな政治家の人に仕分けされそうになったようだ。山本さんを見る限りでは、なかなかしっかりとした良い学校のようだが。


「土日は、美濃のうだつの町並みを見ました」

「白川郷に行けなかったのが心残り」


杉下さんの受け売りで箱木千年家の話をしたら

「四国に帰ったら、見に行きます」


とのこと。


来年からは東京で大学生活だそうです。

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松井孝治議員 政界引退
松井孝治参院議員が政界を引退されるそうな。


国家戦略局の縮小に抗議して、時の菅大臣に直談判し、経緯をTweetした人だ。


Twitterを通じて高潔な人柄に触れ、勇気付けられてきた。


たった200字、だからこそ伝わる人柄がある。


語り尽くしても伝わらないこともある。


今晩は、建築を垣間見ることができた、ありがとう。


一期一会を大切にしていきたいと思うそんな明け方。



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バーズ・アイ

航空写真を眺めながらプラン作成中の服部君。


仕事は几帳面、キャラは癒し系。 


しかし 鋭敏な感覚を持った、将来が楽しみな設計者です。

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図面のキャラについて

比較的コンパクトな2階建て住宅の展開図(室内の立面図)を描いています。


展開図は、おそらく最後に描かれる図面です。


構造=骨格と、設備=内臓がそろって、初めて皮膚を描くわけです。


僕はこの展開図を描いている時間が一番好きです・・展開図は、建築の抽象的なレベルではなく、目に見える、手で触れることの出来るレベルを扱います。


平面・断面でこつこつと仕込んできた仕掛けが、展開図で一気に花開くわけです。


最近は、面倒な収まりはスケッチアップで3D検討済みなので、プラモデルの図面を描いてる という感覚。


一応スケッチアップをまじめに使えば、3Dモデルがそのまま図面になるはず。モニターもCADも3Dだからそのうち2Dの図面も無くなるかもしれないけど、図面には図面の文化がある。


(3Dソフトを設計で使うと、道具に使われるな!などと言う人もいるけど、3Dソフトが道具で、紙と鉛筆が道具でない という感覚は正直よくわからない。)



図面には、数値以上の情報、キャラ があります。


例えば、平面図は理性的な図面です。


平面図を見れば、作者の建築的な知識や志向、また経験値がわかります。


断面図は、官能的な図面です。平面的な広がりが知性に働きかけるのに対し、高さや深さの感覚は情動をともなうからでしょう。



ですので、作者の人となりを知るには 断面図が適しています。


奥深さや気品ある図面を描く人もいれば、ギスギスした貧乏くさい図面を描く人もいます・・ だいたい図面通りのキャラの人です。


また、原寸の施工図が好き、という人も居ます。


平面図 や 断面図 は所詮捉えどころの無い空間に近似した 机上の図面 なのに対し、原寸の施工図は、重さや硬さを持った図面です。


平面図や断面図は学生にも描けますが、原寸図は職人さんか、職人の知識を共有する設計者でないと、描くことすらできません。


経験者を見分けるにはもっとも適した、もっともプロっぽい図面です。



原寸の施工図を愛する人は、建築をテクトニカル(組み立て)なもの と 捉える触覚的な人です。


その対極が、建物の 動線や機能 だけを抜き出した ダイアグラム で、そっちが本物の建築だ!という人も居ます。今では下火になりましたが、2000年前後はそういう人が多かったと思います。


こういう人にとっては、建築はモノよりプログラム に近い。

「ぼろぼろになっても構わない!プログラムが建築だから」

とか言う人、当時は居ました。ほんとです。



そこいくと展開図は、どっちつかずな ちまちま した図面です。


才能豊かな プリッツカー賞建築家 たちのなかでも 頭ひとつ抜きん出た天才建築家 アルヴァロ・シザ は展開図を描かないと誰かから聞きました(この業界にありがちなガセネタのような気もしますが)。


小細工や素材の力を借りず、建築的構成のみで勝負したい・・と誰もが一度は思うものです。


展開図などは邪道・・と切り捨ててみたいと、誰もが思うのでしょう。


そうは言っても、楽しいのは仕方が無い。ちまちまと小細工を弄しながら展開図を描いていくそんな一日です。

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消えたグリーンニューディール by 日経産業新聞
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ハチミツとクローバーZ
僕「ハチクロはダンスが いいよね〜」

服部君「ももクロのダンス いいっすよね〜」

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坂本美雨を聴きながら

仕事中はラジオを聴いている。


僕「坂本美雨って結構いい曲作るよね。坂本龍一と矢野顕子の娘でしょ?」


服部君「超サラブレッドですよね」


僕「北島三郎と小柳ルミ子の息子が演歌歌手になるようなもんでしょ?」


服部君「それ、激しく興味ありますね」


僕「曲じゃなくて顔でしょ?」


服部君「否定出来ないっすね。」

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