沖縄の設計事務所/建設会社です
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音楽家が音楽を諦め 漫画家が漫画を諦め ・・・
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警備会社とHEMS

今日現場で大手警備会社の 営業さん と、職人さん がHEMSとスマートメーターについて何も知らなかったので逆に驚いた。


既設の建物にHEMSを設置する場合、もともとセンターとの連絡網を持っている警備会社なら送信網がダブらず、アドバンテージがある。


また、エネルギーだけでなく、セキュリティも同時に管理できる強みもある。


強いのは、生身の人員を抱えているということ。


エネルギー・セキュリティの管理のほかにも、独居老人のメンタル・ケア等も含められるのは、生身の人間を配備している会社にしか出来ない。


一人暮らしのおばあさんと、屈強な警備員が縁側で会話をしている。と警備員の胸のランプが点滅「おっと、おばあちゃん、ちょっと行って来ますわ!」


「頑張ってー 警備員さん・・ 帰りに長ネギとしらたき買うて来て!」


などという光景が繰り広げられたら・・


さながらスーパーマン。


でも今後こういうサービスの需要増えるでしょうね。

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未知との遭遇 雑誌編集者とIpad

PENという雑誌の建築部門の編集者をされていた友人から便りがあった。今はフィガロ?ファッション? 編集者の世界は未知です。


借金の取立てのような厳しい取材の割に、実際に文章になるのはごく僅かで、建築界では悪名と畏怖が合い半ばする微妙なポジションにおられた女史。


独創と根性で突っ走ってる・・という人だった。


雑誌編集のコツは、1.テーマを決める → 2.取材ネタをそろえる → 3.取材するなかで新たに湧いてきたテーマに変更する → 4.足りないネタをそろえる。


だから、取材も数倍になるし、使えない部分も出てくる。とのことだった。


建築畑出身ではないので、1から10まで説明しなくてはならない。


取材攻勢に疲れたスペインの建築家から I can't help you any more というメールを貰ったとか、逸話には事欠かない。


たしかに彼女の編集した号は面白かった。


建築の設計も、本当はこういうやり方で進めたいものだと思う。


問題点が一番よく把握できるのは設計が出来上がったときだ。出来れば一度ご破算にしてもう一度、最初から設計したいと思う。


要件はクリアしている、かっこよくなりそう・・ そこから先は危険な領域。


延々と作り直すループに入って何も出来ないままに終わるのか、無事にブラッシュアップ出来て何物かが出来るのか? 


お金が合うはずもないので、趣味の領域だけれど。


それはさて置き、


一年前に文通したときは、彼女は雑誌の売れ行きの鈍化に悩んでいた。


何しろIpadが未だ無い「時代」だ。


「○○さん、紙のメディアは、そのうち液晶パネルに取って代わられますよ、木簡と筆が、紙とペンに取って代わられたように」


そのとき彼女は、紙の手触り、手元に置いておけるという存在感、休日にぱらぱらと何の気なしにめくれる気安さ、インクの香りなどを挙げ、紙にしか出来ないことがあるはず、と苦しげに反論していた。


今は違う。Ipadを実際に使ってみて、紙と比べた優位と限界がイメージ出来、その中で自分の経験とコツを生かせることがわかり、仕事を奪う敵ではなく、あらたな可能性として冷静に捉えることが出来るようになったからだと思う。


今、自分が身を置いて、喜びや苦しみを分かち合っているコミュニティの価値観から外れて先を読むということは、この「空気読まない」を絵に描いたような女史にすら、難しいことだったわけだ。


建築業界もまた例外ではないと思う。日々の仕事に打ち込んでいるからこそ見えないこともあると思う。時々コミニティから外れて、部外者が見るように眺めてみることも必要。


外れっぱなしなのもどうかと思うけれど。。

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木金(もくかね)3年 壁8年 (デッキ1年)

安田建設工業の竹中監督さん 人呼んで「スーパー監督」。


ここいらの妙齢の女子たちに理想の男性を聞くと、「竹中さん」だそうです。


見るとこ見てますね、彼女たち。



今日は塗装工事に絡めた講義です。


「私が作った諺に、『木(もく)金(かね)3年 壁8年』というのがあります。」


塗装は塗り直す必要があります。木や板金(既製品の塗装鋼板ではない)の壁ならば3年毎、RC等の塗装や左官の壁なら8年毎に塗り直すべきです」



さて、現場ではウッドデッキを塗装職人さんが塗装しています。

「どうも・・塗料が伸びなくて・・缶に書いてある半分の面積しか塗れません」


最近使うようになった オスモ・ウッドステイン・クリアプラス は 日射による木材の劣化を防ぐ効果があるようですが、塗りにくいのが難点 という これはプロの職人さんの意見が一致するところです。


「粘度が高いので、専用の刷毛もありますが・・なかなか・・」とのこと。


正確には桃栗三年、柿八年に対抗して木(もく)金(かね)三年、壁八年と言います外部メンテの目安ですねそれでもデッキ等、水平方向の木は一年くらい外壁も庇の有無によって異なります金(外部鉄製手摺等錺金物)は、味はありますが最近使われません (Hoi)


師匠、コメントありがとうございました!直しときました。

コメント見にくい設定なので本文に書き込んどきます。

今後も建築講座よろしくお願いいたします。



明日から使える! ホイさんの建築講座 comments(1) trackbacks(0)
確認申請の自動化について

設計中の建物の確認申請に行ってきました。


確認申請とは、設計しようとしている建物が、法律に適っているかどうかのチェックです。


日本のお役所のシステムは、おそらく50年くらい止まったままなので、チェック資料は全部紙焼きの図面、面積表も電卓叩いてチェックします・・ 電卓です。


CADの自動計算で作った面積表を電卓でチェックするというのは、ある意味凄いことです。


「これ、自動計算ですか? なら間違いないですね」


何故データ提出・自動検証にしないのか? 訂正のたびに申請機関まで車を飛ばすとは・・(役所では、出頭を求められることが多いです・・FAXですら日本の外に出れば殆ど無くなっているこのご時勢に・・)


CO2削減推奨してるのは国交省じゃなかったっけか?


申請書類の保管期間は10年です。膨大な量の書類は倉庫でも借りて保管してるのかな?期限切れの図面捨てるだけでも大変そうだ・・


チェックの内容は、法規の適合チェックと、各図面間の整合チェックです。


ところで、こういうチェックの仕事はコンピューターの得意分野です。


あの膨大な量の建築法規を、複雑な建築図面を読み取ってチェックするなど出来る訳がない?


いいえ、出来ます。


シンガポールでは建築の確認申請は、オンラインで自動です。


専用プログラムに簡略化した図面を打ち込んで、15分で確認が降りるそうです。(関岡英之 2004)


人間でなければ出来ないのは、建物が申請どおりに出来ているかを確認する「完了検査」です。審査業務が無くなるわけではないのですね。


では、なぜ(アジアで最もハイテクが進んでい・・た)日本で、その程度の自動化が進まないのか?


申請機関の雇用を確保するため、役所の偉い人がコンピューターを使えないから、設計士の食いぶち・・色々理由はあるでしょうが、何らかの理由で意図的に開発を止めているのではないかと思います。そんな難しい話ではないから。


でも、こんな風にも考えられます。


15分で、オフィスから出ることなく、オンラインで確認申請を済ませることに比べたら、往復1時間かけて申請機関に出かけ、ボールペンや電卓を使って手描きで図面を修正し、チェックの担当者と膝を突き合わせて相談に乗ってもらうなんて、けっこう贅沢な時間の使い方じゃないかと。


いずれは、自動化されて 悠長な作業は無くなるでしょう・・ 無くならなければ・・ 自分で自分の足を引っ張り続ければ、アジア諸国との競争に負けて業種自体が無くなっているかも、TVや半導体のように。


かつて共産圏の国々が、自分で自分の発展を止めて 極度の貧困に落ち込んでいったように・・そんな自暴自棄の気も無いとは言えませんよね。


自動化は止められない流れだとして、自動になって誰か得をするのか?


それは、わかりません。(設計士の仕事は 5〜10%楽になるでしょうが、それは設計料の低下につながる気もします。)


建築の設計は、余剰の富をカタチにする仕事です、少なくとも僕はそう思っています。


無駄のないところに(僕らの望むレベルの)建築は存在し得ないと思っています。


無駄こそが豊かさの本質だと思います。


豊かさを作り出す無駄と、建築確認申請にまつわる無駄とが同質か、違うのか、たぶんその無駄が無くなってみないと わからないのでしょう。

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Viva la vida 展 @ りょく 下北沢

妹のSativa が下北沢のアクセサリーショップで展覧会やってます。


Sativa マクラメ織り作家ですわ。


普段はこんなだったり、こんなだったり。


好きなことしかしないという生き方を選択したのですわ。


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見た目型 と ストーリー型 モノ造りの2つのタイプ

職業柄?身の回りにモノ造りをする人たちが多いですが、大きく2つのタイプに分けられます。


見た目型 と ストーリー型 です。


見た目型とは、言葉による解説が不要か不可能で、一見して独特の雰囲気をたたえているもの。


ストーリー型とは、モノの成り立ちの物語に意義があるというタイプで、説明を聞くことで初めてそのモノを理解したことになります。


普通はどちらかに偏りながら、二つの要素の組み合わせでモノが出来ている。


というより、どちらの入り口から入るか という方向性の問題かもしれません。


見た目(=直観)から入るか ストーリー(=論理)から入るか。


さて、面白いのは、見た目型 と ストーリー型 は作り手だけではなく、客層も 見た目型 と ストーリー型 に分かれるということです。


見た目型の客は、そのモノの良し悪しを直観で判断する。どうして良いかに理由を求めないし、作り手のプライバシーにもあまり興味が無い。


ストーリー型の客は、モノにまつわるストーリーを買っているので、作家個人や、モノ造りの背景を知りたがり、それらを深く知ることで モノを深く知ったように感じる。


あなたはどちら型ですか? モノ作ってない?


僕は・・ 客としては見た目型です。

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残り3週間です
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スマートメーターに関するソフトバンクのパブリックコメント(3日遅れ)

3日遅れの情報ですが、反響が大きいらしいので。



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野菜タワーは出来るのか?

2012年1月20日東京都副知事の猪瀬直樹氏との対談では原子力発電所の再稼働には反対していなかった橋下大阪市長。

http://www.youtube.com/watch?v=z5VTfVXqz3Q 


16分52秒から

「新規の原子力発電所の建設は止めて欲しい、老朽化した原発のリプレイス(建て替え)も止めて欲しい。しかし再稼働まで止めるという認識はなかった、使えるものは使っていいじゃないかと。」


35分58秒

「今全部ゼロにするというのは無理だと思うんですね。再稼働させるのであれば長期的なゴールを示して・・暫定的に原子力を使わせてくれというのであれば府県民は納得すると思うんです。」


39分35秒

野菜タワー出来るんでしょうか?(猪瀬東京副都知事)





関連リンク

http://www.verticalfarm.com/designs?folder=fa7bdfe4-03c5-49ed-b1aa-9911dd75d287

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