沖縄の設計事務所/建設会社です
http://www.kougei-arch.jp/index.html
正しい運転免許の更新について

運転免許の更新に行ってきました。


毎度気になるのが、交通安全協会への寄付の「おねがい」


あれ、まるで義務のような説明しかないですが、実は任意なんです。


それを隠すから怪しくなる・・命を張って市民を守る警察官の退職後の再雇用先のための寄付は、悪いことじゃない・・天下りであっても、それが必要な仕事なら、正々堂々と寄付をつのればいいのに、ちょろまかすような事をせず。


事実と異なる募金は 警察に捕まりますよ・・ん?



2時間の講習とテキスト配布はやめて(誰も聞いてないし、誰も読まない)


県内の交通事故 多発地点の、地図のプロットとドライブレコーダーの映像を任意で(有料でもいいから)視聴出来るようにして欲しい。


みんな真剣に聞くと思います。


更には、事故多発地点の情報をデータベース化して、カーナビの情報オプションとして売ればいいと思います。


「この先30m○○交差点は事故多発地点です、右側の死角の対向車にご注意下さい」とか。


事故の確率の高い地点には何らかの確率論的理由があるはずです。(広い市道と狭い県道の交差点では、見た目の優先(市道)と実際の優先(県道)が異なるため事故が起きやすい とか。)


ノボリやポスター作るより役に立つし、大きな利益を生むことでしょう、交通事故も減る。


大切なのは簡単なデータベース作成のみにとどめて、役所作成の使いにくいカーナビソフト作っちゃったり、専用ハードを作っちゃったり(ありがち)しないことです。


この手のソフトは本当に使いにくくて困りものです、すぐに淘汰されて使われなくなり、投資した資金は回収不能になります。


どこやらの市の都市計画図検索ソフトみたいに。実用性ないのに、税金注ぎ込んじゃったから今更廃止も出来ない・・メンテナンス費用がかさんでいく みたいに。



2時間の講義は無駄ですが、上映されたショートムービーはなかなかよかった。


斉藤プロダクション製作の「奪われた夢」(2011年作成)

http://saitoproduction.co.jp/index.html#48



勤続20年のタクシー運転手の夫が交通事故で脳機能障害となり、奥さん(西脇順子さん:本人)が健気に面倒を見るドキュメンタリー映画。


2度程もらい泣きをさそう場面がありました。


ちなみに、この斉藤プロダクション 交通安全映画専門の会社!らしい。

社長の斉藤実氏が 交通映画を撮るまでの波乱万丈の人生がすごい。


経歴:http://saitoproduction.co.jp/company.html


「海難防止方法を探る為、自ら海難漂流者を希望、4次に亙る漂流実験を行う。

第4次の漂流は海水を飲みながら単身50日間に及び、精神的に敗れなければ自力での生還可能を証明。


四回に亙る自転車日本一周で、自動車事故現場を見、以後、交通安全映画を作り続ける。


1999年11月22日斉藤実帰天。」


何がきっかけでライフワークに巡り合うか わからないものですね。

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香港で考えたこと

3月に所属する会社の社員旅行で香港に行ったわけなのですが、そこで気付いたことをまとめます。


今はエネルギーが余り無いのと、性来のズボラとで、とりあえず書いて、追々根拠となる文献等を追加して・・いくかもです。


さて、顕著に気づいたことが二つあります。


1.香港製の魅力的な商品が見当たらなかったこと。(全て外国製)

2.世界でも最も高密度な都市にして交通渋滞が皆無だったこと。


旅行先での最大の楽しみのひとつはお土産探しです。


10代の頃から、父の背中を追いながら南米やアジアの都市を旅行して回りました。20代は一人でアメリカと西欧と東欧を巡りました。


泊まるのは安宿、探検するのは普通観光客が踏み込まないような、汚かったり怖かったりする街の裏、内蔵の部分です。


街の表は、都市が発展すればする程似通ってきます。

立派な市庁舎と高層のオフィスビル、ブランドショップ、どこも同じです。


一方で、ペルーの首都リマで最も安くおいしい料理が食べられ、最も美しいインディオの布が安価に手に入り、質の高い民族音楽が聴けるのは、日本人は足を踏み入れてはいけないと言われているリマのセントロ(ダウンタウン)です。


東京で一番面白いのは谷中です。


パリで面白いものを探すならクリニアン・クールのフリーマーケットが一番です。大半はガラクタですが、中には作家が作ったと思われるアンティークの品々にお目にかかれたりとか。




香港は、一見ウォン・カーウァイ監督の映画に出てくるような街の暗部に見えるような場所を何時間か一人で巡りました。

怪しげな路地裏に、オンボロの電飾の看板を出した店に入ります。曲がりくねった階段を上り、設備や電気の配管が頭上を走る廊下を抜けて入った店には・・あろうことか日本やヨーロッパ製の商品が並んでいます。商品ラインナップがショッピングモールとまるで変わらない。


露天商が延々と店を連ねる通りを何時間も歩きました。


路地裏に潜り込んで、ここは!というショップを探します。しかし、5、6軒のお店を回れば、数百という露店で売られている商品が、同じ卸で仕入れられていることがわかります。


掘り出し物 がありません。効率が良いといえば非常に良い。


一事が万事こんな調子で、とうとう香港でしか入手出来ないと思われる製品にお目にかかることが出来ませんでした。その手の品物を探す嗅覚に関しては多少の自信があったのですが、完敗です。


建築探訪についても同じことが言えました。


床面積と商業に必要なグレードを満たすだけのビル以外の・・どこかの狂信的なお金持ちが採算を度外視して、志を同じくする変わり者の建築家と共同で作ったような建物にはついぞお目にかかりませんでした。

唯一の例外がノーマン・フォスター設計の上海銀行です。

これは完全にクレイジーな一品。



そして、不自然な交通渋滞のなさです。

香港は、世界でも最も人口密度の高い都市です。

都心には戸建住宅がなく、地震がないために日本ではちょっと信じられないような高層のアパートが所狭しと建っています。


香港 6,688 人/km²  東京23区 14,389人/km²


香港は山岳地を多く抱えるため、単純密度は東京23区よりも低いが可住地の人口密度は非常に高い。地区によっては 50,000人/km²を超え、高層マンションなどの集合建築が密集している。(Wikipedia)


しかし、交通は常にスムーズで、渋滞しているのは料金所付近位です。


中国は伝統的に強力な行政機構を持っています。


都心部への自動車の乗り入れを強権的に止めて、インフラ整備や供給を高度に効率化させなければ、このようなスムーズな交通は成立しないはずです。


また、100万ドルの夜景で有名な「夜景ショー」では、金融街の超高層ビル数十棟に電飾を仕込み、それらを音楽に合わせて連動させて壮大なショーを展開しています。


ショーの芸術的価値はさて置き、利害が背叛するはずのそれらの超高層ビルを一挙にまとめて制御するなどは、日本では考えられないことです。


そして、香港には都市全体を統べる強力なリーダーシップがあり、効率的に運用されている・・一見の無秩序とは裏腹に・・と感じました。


中国に返還されるにあたり、製造業では中国とのコスト競争に勝てないと判断した香港は、意識的に製造業を捨てて、金融と観光にシフトすることを計画し、実行出来たのだと思います。


その時に都市の裏の顔を捨てた、それが九龍城です。

現在の九龍公園は、亜熱帯の植物が瑞々しい魅力的な公園ですが、私たちやさぐれた旅行者がかつての九龍城に憧れるのは、撤去されてしまった生の生活の姿を懐かしんでのことだと思います。


ウォン・カーウァイ監督の名作「天使の涙」の舞台も九龍城でした。


都市が一体となって取り組まなければ到底出来ないような方向転換をする、このフットワークの軽さには前例があります。


↑ヴェネツィアの興亡を描いた「海の都の物語」


比較的小さな領土ながら1000年に渡って貿易と諜報活動によって中世を都市国家として生き延びたヴェネツィア。


↑1888年のバルセロナ万博を描いた「奇跡の都市」


スペイン第二の都市ながら、首都に先駆けて万博やオリンピックを誘致したバルセロナ。スペインの他の都市に比べ地味な歴史遺産しかないものの、ガウディ一本で売り出し、大人気。大変機転の利く都市です。


「神が地球をつくったが、オランダ人がオランダをつくった」


領土も資源も限られながら、ヨーロッパで最も豊かな国家を建設したオランダ、等です。


これらの国(や都市)は、日常的には色々と内紛はありながら、いざというとき一丸となって動けるという強みがあります。


隣接する大国(や中央政府)に弾圧され常に存亡の危機に晒されながら機敏な行動で自治を守り抜いてきた歴史があり、合理的な都市にその特徴があると思います。


おかげでというか何というか、バルセロナは大変機能的な都市である一方、都市に埋没する、方向感覚を失って彷徨するということが大変しにくく出来ています。(ガウディは極めて稀な天才で完全な例外です、バルセロナの建築はどちらかといえば単調で地味なものが多いのです)


スペイン滞在の後半を、経済的にはスペインのお荷物とも言える南部で過ごしたのは、自分を街のなかで見失うという感覚がたまらなく懐かしくなったからでもあります。


バルセロナでは、道行く人の道案内ですらわかりやすく合理的です。


南部に引っ越した頃こんな事がありました。


とある街に小旅行に出かけて、通りかかった二人組の僧侶にレストランへの道を尋ねました。あれこれと教えてくれるものの、ちっともわからない。南部出身の同行者にすら説明がさっぱりわからないのです。


散々道に迷った挙句、レストランに着いたのは1時間も経った頃でしょうか。


レストランで席に着いたら、隣の席で先般道を教えてくれた僧侶がデザートのポルボロン(アーモンドの伝統菓子)を食べていたという、嘘みたいな本当の話です。


いつか日本も香港のように(効率的に)なるのかな?製造業も、農業も、介護も、人件費の安いアジアの諸国にはとても太刀打ち出来ず、いずれは無くなるのかな、などと思いながら、非効率の部分、非論理的な部分をいつまでも持ち続けて欲しい・・でないとつまらない と思ったものです。


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SALT & PEPPER

妻が松本で以前から探していた かわいい塩コショウ入れを見つけました。


松本はものづくりのメッカらしいですね。


あとは醤油入れだな。



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TEKAとDESIGUALの共通点 

しばらく前から、ドイツのキッチン家電メーカーのTEKAのIHヒーターの生産が止まり、スペインのファッションブランドDESIGUALのサイトが更新されていない。


それが昨夜つながった。


TEKAの生産拠点はスペインにあり彼の地では大規模なストライキが起きているようだ。


友人知人はとりあえず無事みたいだけど・・

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小津調の生き方

先週末は とある建築家に会いに行った。


「どうでもいいことは流行に従い、重大なことは道徳に従い、芸術のことは自分に従う。」 


小津安二郎の言葉そのままに生きているような人だ。

↑こちらは小津安二郎。


今 インドのスタジオムンバイが熱いらしい。


TPP、スペインのスト、インドの人海戦術建築家、そして金融と観光の都市 香港 「密売東京」・・ 関係ないようで、実は密接に関係しているようだ。


水が盆の低いところに流れるように、経済はコストパフォーマンスを求めて動くということ。


その水の流れが滞ったところ、その流れから外れたところで何か面白いことが起き、逆にその部分以外では面白いことは起きにくいということ。


と、いうような話だったような気がする。気がするというのは、あとで思い返すとテーマがあったことに気づくようなわけで。


近所の超うまい蕎麦屋が有名になると味が落ちるという話・・・いくらなんでも端折りすぎじゃないか・・

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ネットショップで芸術を作った「密売東京」
しづりんのブログ http://ameblo.jp/shizuring0926/entry-11257478323.html で知りました。 

東京・・・ ネットショップもまた芸術の道具になるようです。


売るという行為まで芸術になっています。

いやはや すごい人が居るものです。
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意匠の楽しみ

最近は若い服部君に意匠についてよく相談する。 


彼は意匠に優れた感覚を持っているようだ。


それって、経験や知識に関係ない天性の部分があり、年齢にもあまり関係ない。


彼は今 新しい計画に楽しく頭を悩ませている。


どんなものになるか僕も楽しみだ。


彼の意匠は、見慣れたもののようで、何かが違うようだ。


読解を誘う洗練と複雑さがあり、直感的に凡庸さを避けている。


このまま伸び続けて欲しい。


熟考された建築を読み解くのは楽しい。

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ぱらぱら現場

上段:5/16 下段:4/13 です。

半年前に想像した情景が少しづつ出来てきます。



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タイムラグ

監督の竹中さん 撮影です。


設計しているときにはあれこれ 仕込み をしますが、それが出来る頃には別の 仕込み に夢中になっていて、出来たのを見て はっとする なんてことがよくあります。


そういえば、中庭を居間に取り込む方法を考えていたんだっけか。


このタイムラグ、みんなそうなのかな?



建物に切り取られた中庭と、中庭に切り取られたリビング、などということを考えていました、そういえば。

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EVのカタチ

トヨタがとうとうEVを生産するらしい、その名も「RAV4 EV


EVはガソリンエンジン程機構が複雑ではないので、機構がデザインを決める要因にならず、現行のガソリン車と同じデザインになったりする・・


ポストモダン-脱構築主義で建築は どんなカタチでも出来るようになったとたんに、何をやってもある程度同じに見えるようになった。


そうして、建築の形態の探求は、建築家の関心事から離れていった(つつある)のと同じく、EVは車のデザインの多くを不要にしてしまうように思うが、どうでしょうか?


僕などは建築の形態的な側面にも車のデザインにも さほど思い入れがないので、そこらへん節操がない。


もし僕が車やさんだったら、昭和の懐かしいガソリン車を安値で買い集めて、EVに改造して売るがなぁ・・


ロシアや中国には日本の古い車結構走ってるから・・


理論的にはこんなEVだって可能なわけで。。


車に全くこだわりのない僕にはかっこよく見えても、車を愛する人には 機能と外観の関連性が全くない 忌まわしい偽物に見えるのだろうか?


モーターを通販で買って、足りない部品は自分で型を起こして・・モノ造りは日本のお家芸、町工場も潤うし、プレミア付いた輸出とか・・


建築を業とするものにあるまじき・・ と叱られるかもしれないな。

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ありがとう

明日で39歳になります。


事務所でお祝いをしてくれました。


それからカトラリーセット(柳宋理)を、これは結婚祝いですね。


清水稽古さんが選んでくれました。


みんなありがとう。


あとは皿だけだな。

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生地屋さんへ布を買いに

岐阜で生地といばココというオオツカヤでインドのコットンを20m程購入しました。


生地屋さんの独特の雰囲気は好きですが、男性客は一人も居ません。


思えば、岐阜で僕が子供の頃から残っているお店は数える程しかありません。


業種自体がなくなったものが多いようです。淘汰は今後も続くでしょう、どのように淘汰が進むのか興味深いところです。


かつて岐阜は繊維の町だったので、生地屋さんも多かったようですが、今残っているのは一店舗のみ。


選んだ色は一番左のブルーグリーンです。

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