沖縄の設計事務所/建設会社です
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お客さんの要望で バイオエタノール・ストーブ について調べました。
小学校で使っていたアルコールランプを大きくしたような・・
エタノールは燃焼しても水が出るだけです、煤も灰も煙も匂いも出ず、煙突も要りません。
薪ストーブがゴツゴツした木の枝が燃えるのを楽しむとすると、エタノールストーブは火だけが浮いているようなスマートさを楽しむのでしょう。
都会的で火の気の無さそうなリビングに、降って湧いたように火がある というシュールでおしゃれな感じを楽しむもののようで、代理店のホームページにもそんなイメージが載っています。
ピカピカのリビングにクリーンな炎 とか、 プールサイドにシアター設備 とか いうのはアングロサクソン、それも比較的若い アメリカ や オーストラリア の富裕層に好まれるイメージ という気がします。
http://www.mkml.co.jp/product/
このエタノール・ストーブの会社も2002年に設立されたオーストラリアの会社でした。
週末にお爺さんの代から継いだ山小屋にピクニックに行くとか、スペインやフランスの富裕層は、楽しみ方も土っぽい気がします、それはさて置き。
早速懇意のストーブ屋さんに聞いてみたところ、こんな話をしてくれました。
「バイオエタノールは、アメリカの飼料用トウモロコシが大量に余ったのを消費するために出来ました」
「日本では、エタノール・ストーブは、未だあまり普及していません」
「というのも、燃料のバイオエタノールが入手出来ないからです、また入手出来ても高いのです」
「また、薪ストーブのような遠赤外線の放射熱ではなく、ファンヒーターのように炎の熱を対流させるので、あまり温かみを感じられません」
とのことでした。
確かに、上記の会社の場合エタノールは輸入品で、日本で取り扱っているのは1社のみ。
エタノールの容積あたりの価格は、灯油の5倍もします。
昨年の地震直後は、電気も石油も品薄になり、あらゆる暖房が使えなくなる中で、燃料を自給出来る薪ストーブが注目を浴びたといいます。
(実際は、ガソリンがなければ薪を運搬するのも大変なので、大災害時にどの程度役に立つかはわかりませんが、電気がなければ全く動かないファンヒーターよりは救いがあるかもしれません)
そんなこんなで、今のところは、エタノール・ストーブのメリットは、デメリットと比べると小さいようです。
それにしても、エタノールなら日本でも作れそうな気がしますが、売れないから無いのか・・ 全部呑んじゃうからでしょうか・・
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