沖縄の設計事務所/建設会社です
http://www.kougei-arch.jp/index.html
コミニュケーションのスピードで作る

大垣の店舗も竣工まであとひと月です。

お施主さんと話していくにつれて、使い勝手や客動線について、イメージが具体的になっていくのを感じます。

お店の中で、メジャー片手に動き回りながら寸法を決めています。

建築はどんなに効率化しようとしても、作る人・考える人・使う人 のコミニュケーション以上のスピードでは出来ません、またそれで良いと思います。

毎日現場に通って手応えを確かめて見えるお施主さんと、数限りない変更に辛抱強く付き合って下さる監督さんと職人さんには感謝しても足りません。


お施主さんがメールもFaxも使わない方なので、情報を伝えるにはお会いするしかありません。

お施主さんのお顔を拝見すると、話の内容以上に 今どういう心持ちで見えるかが伝わってきます。

お施主さんにとっても、私たちが真剣に検討しているか、提案に自信を持っているか、工事が順調か、顔を見ればわかるでしょう。

工事中は、日頃冷静で温厚な方でもピリピリしてくるものです。

そんな時はどんな些細な用事でもなるべく出向いて、お顔を拝見することにしています。

メールは便利なツールですが、建物が敷地から離れられない間は、会うことが最良のコミニュケーションツールだと思います。

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マイルール
誰かに抱いている好感が、彼(彼女)が 自分のためだけに守っているルールのためだと気付くのは楽しい。

自由奔放に生きている人が、経験(恐らく失敗)から編み出したルールで自分を縛っていることに気付くと、厳粛な気持ちになる。

自分だけのルールを持っている人は美しい。

いずれは消え去る自身の佇まいを 清々しいもの にしておくことに気を配れるようになりたい。
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寝棚と机


ストックホルムを中心に活動する とある建築家の住宅
 
子供部屋はなく、廊下を挟んで片側に寝棚 反対側に勉強机
 
子供部屋は、必要な人には必要だとして、いつどのような経緯で出来たのだろう?
 
子供にプライバシーがないと、表裏のない性格に育つだろうか?
 
内面の未発達な子になるのだろうか?
 
幼少から離れで暮らしていた僕には、いまひとつ想像が付かないが、そんな風に育ちたかった気もする。
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鉢呂氏の辞任について

政治 = 政策(目的) + 政局(手段)

日本の報道は、政局に厚く、政策に薄い。

政治部記者が政策を論じないなら、

政治部→政局部 に改名し 新たに 政策部を作ってみては。 

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塗装の講義

店舗の現場では、塗装屋さんが杉板を白く塗っています。

杉板は、無彩色で塗ると木目が浮き立って、品良く見えます。

この塗料は昨年開発されたUV塗料です。

木は紫外線によって劣化して色落ちし、長期的には繊維がばらばらになって崩壊しますが、この塗料を塗ると紫外線の影響を受けにくくなります。

塗膜が厚い分粘り気が強く、塗るのにコツが要るようです。

塗装屋さんと塗装の種類について話し込みました。

「内装によく使われる、A社の○○塗料は、病院用に開発されたものなんですよ。『血が付いても拭きとれば染みにならない』という売り文句で、有名になりました。」

「ただしA社は、外装塗料に強いメーカーです。内装に強いのはB社なのです。ですから私はB社製品を薦めています」

「新しい塗料が続々と出来ているんですよ。」

・セラタイト(特殊セラミック成分で塗膜表面を帯電させて、大気中の汚れが付きにくい) 
・光触媒(塗料に含まれる触媒に紫外線が当たると、活性酸素が発生して汚れ(有機物)を分解) 
・銀イオン(塗料に含まれる銀イオンの微粒子が微生物に作用して菌の発生を防ぐ)
・ナノペイント(塗料の粒子を細かくすることで、汚れが付くための凸凹をなくす)

「・・・新しい情報は、インターネットで探します、ネットが一番進んでます。」

「種類が多いから、メーカーでも担当者によって把握してないことがあって、「こういう製品がインターネットに出ていました」と言うと驚かれたりとか。」

この熱心さ、勤勉さ、そして確かな腕、日本の職人さんは凄いですね。

塗料の開発の歴史、各々の塗料の扱い方、種類による発色の違いなど 貴重な講義でした。

 
背中で語る、気のいい監督の山口さん

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石徹白の古民家改修 完成
福井との県境にある石徹白村に移住した友人夫婦の古民家の改修が終わりました。
 
工事中にお邪魔するたびに、積年の埃が取り払われて、背筋が伸びるような、凛とした風格が戻ってくるのを、驚嘆しながら見守っていました。
 
材料と工法と意匠が見事に克服された、完成された様式。何世代も住み継がれることを想定した家造りに感動を覚えました。

もっとも、終わったのは工務店さんの工事です。セルフビルドの部分、塗装や土間の三和土は残っています。
 
それにしても
 
施主にして デザイナーにして 記録係になった 奥さんはなかなかの女傑ではありました。
 
「全ての工程に関わりたい、知らないことは勉強するから、工事を把握したい、そのうえで決めたい。気づいたら出来ていたという部分をなくしたい。」
 
とのことで、じゃあ監督さんになったら?と勧めました。(これぁ 工務店さんは大変だ・・・と内心思いました。一つ一つの工程をわかり易く説明して納得してもらってからでないと工事出来ないのですから。いずれ怒涛の情報量に圧倒されて、お任せになっちゃうのでは?などと思っていました。)
 
ところが、ほぼ素人ながら、スケッチを描いたり、職人さんと相談しながら、連日現場に通い詰めて自分たちの望むように采配してしまった。

情報量が多くなるほど生き生きとしてくる・・・ 新しいことを学ぶことが心底楽しくて仕方がない という風だ。

(この手の、好奇心と向学心が服着て歩いているタイプの女性 周りに多いような気がします、めぐり合わせでしょうか。)
 
記録も詳細に、写真とつぶやきを込めて書き込んであります・・ 奥さんの学習の過程がわかります。普通ここまでできませんよね?
 
執着の強い性格はものづくりに向いてますね、宇野友明さんの現場レポートhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~arch-uno/news.html
を教えたので、きっと参考にされたのでしょう。
 
 
最終日 (44日目)
http://blog.goo.ne.jp/kaoringoringo/e/66557e73b682d1cad06462e275d75640
 
41日目
http://blog.goo.ne.jp/kaoringoringo/e/1040dd69f2b07b77982abd01693e5d21
 
39日目
http://blog.goo.ne.jp/kaoringoringo/e/52e90dc6fed8046d105be48446914a8f?fm=entry_awc
 
37日目
http://blog.goo.ne.jp/kaoringoringo/e/0a33f2174684b4d372236953ee1856dd?fm=entry_awc
 
32、33日目
http://blog.goo.ne.jp/kaoringoringo/e/623012282e5f1931700f5de5626d16be?fm=entry_awc
 
30日目
http://blog.goo.ne.jp/kaoringoringo/e/f04384b7b6c8cc2d94c283f0d8de76b3?
fm=entry_awc
 
27日目
http://blog.goo.ne.jp/kaoringoringo/e/22dcc246debd1e858085f61cb61d6bfe
 
22日目
http://blog.goo.ne.jp/kaoringoringo/e/8c6ffc1f7e2f80494665e017b7d2d2a5
 
16日目
http://blog.goo.ne.jp/kaoringoringo/e/c93489694ddadd4249bc716561e60f71
 
12日目
http://blog.goo.ne.jp/kaoringoringo/c/06b7dc9a66ecaa6f7695a981a2b7c5f3/2
 
9日目以前はこちら。
http://atsuroosada.jugem.jp/?day=20110727
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スケッチアップで 練る
新規設計物件を練っている。

骨格は出来たので、後はひたすら練る。

竣工までの間、ひたすら練り続ける。



文章とデザインが練られてる人は、人格も練られているように思いますが、どうでしょう。

最近は形態のスタディに、スケッチアップという3Dモデリングソフトを良く使います。

スケッチアップはその名の通り手描きでさらさらと描くように描ける速さと操作性が魅力です。



↑スケッチアップでの作例。 簡単にさくさく描ける。

箇条書きで説明しても多分伝わらないことでしょう・・

プレゼン用というよりは、デザイナーの自己チェック用のソフトです。

通常のCGや模型と比べると、1/10の時間で出来ます。

CGの表現力も 模型の物質感や雰囲気もありませんのでプレゼンには向きません。

また、モニターは2次元なので、くるくると動かしているときだけ実際に3次元に見えます。

いつか3Dモニターが普及すれば、いよいよ3次元で設計をすることになるのでしょうが。
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