沖縄の設計事務所/建設会社です
http://www.kougei-arch.jp/index.html
tempo a go go!

今日は大垣の店舗の棟上げです。

図面の締切に追われる僕は、今日は現場に駆けつけることも出来ず、一足先に現場を訪れた玉木所長の写真に見入ります。



宙に浮かんだ大きな木箱というコンセプトの通り、鉄骨のフレームが突き出しています。

予算は限られていますが、どこか、一箇所は採算考えずに作ったかのような豊かさを表現したい、とデザインされたのがこの巨大な木箱でした。

ここに至るまでに、所長・業者さんと幾度喧嘩腰の打ち合わせをしたことか。

相宮工務店の山口さんやランドスケープアーキテクトの園三さんの積極的な協力もあり、店舗は徐々にそれらしい雰囲気に近づいて来ました。

世界各地の建築作品集を紐解きながら 短い打ち合わせをします。

「浮かんだ木箱の表現が全てだと思うんだ。いつもとは違う何かができると思う」
「そうですね、こうして見てみると世界中の建築で色々な面白い表現があるものですね」

あれもやりたい。これもやりたい。

園三さん作の前庭の「森」の 緑 の補色は 赤 です。

木箱の上に広がる青空 の補色は オレンジ。

僕的には、この赤とオレンジの間の系統が狙い目と思っています。

シルバーの板金との相性も抜群。

木目の美しい板の目を殺さずに、これをどう表現するか?贅沢な悩みです。




あとはライティング。

東光電工社の横山さん、いつも待たせて済みません。悪気はないのですが・・・ついこだわってしまうもので時間ばかりかかってしまいますね。

住宅はなるべく飽きがこないように、億手なくらいがちょうどいいですが、店舗には洒落っ気が必要。

落としどころを探ります。

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内側の声
私利私欲や感情抜きに、正しいと思うことを言える自由がある組織が結果的には長生きすると思う。

http://news.livedoor.com/article/detail/5608038/
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塀の中から
BLOGOS対談(堀江貴文 × 池田信夫) 2010年6月30日

http://www.ustream.tv/recorded/7988684
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節電教

節電するのは良いことだけれど 「何のために、どれだけ」するのか理解してしないと科学を通り越して宗教になる。

欲しがりません勝つまでは、とか 竹やりで飛行機を落とそうとしてみたりとか・・

そっちのモードには要注意。

エアコンをなるべく使わないのは健康のためにも良いけれど、窓の開けられない超高層ビルでエアコン切られて汗だくで残業するときの無念さといったらなかった。

既にあるエレベーターを使わずに階段を上ることは、本当に必要なことですか?

なんとなく雰囲気に乗って節電するより、必然性が明瞭でないなら節電しない方が害が少ないと思う。

納得しないことはしない方が良い。

この人の言うことなら、納得できないけれど従ってみよう、というその人も自分で決めたほうがいい。

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バワさん




スリランカの建築家 故ジョフリー・バワ

「アジアの住宅には外部に開放された部分が必要だ」

確かバワさんの言葉だったと思います。

仔細に見てみると、彼の建築にはいくつかの特徴があります。

・建築的にはごくオーソドックスでおとなしめの構成

・緑を巧みに、大胆に使うこと

・アンティークの家具や建具 彫像をアクセントに使うこと

など。

バワさんは元は弁護士で、あるとき一念発起してロンドンのAAスクールで学んでいます。

優れた住宅設計者には、こういう異色の経歴を持つ人が多いように思います。

特殊な才能が必要な分野なのかな?

おそらくバワさんも伝統的なスリランカの建築と、欧米の建築との継ぎ合わせに苦しんだ末に独自の境地を見出したのではないかな、と想像します。

↑設計中のRC平屋に使えそう・・

住宅の設計者としては、最も尊敬しています。

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細心 豪胆 善良

http://www.amazon.co.jp/dp/476781023X/


建築雑誌を紐解けば、建ったばかりのピカピカの住宅が目白押し。

けれど、こんな家に住みたい という住宅は、建ったばかりの新しい家ではなくて、住んでいる人の個性が形に現れた古い住宅だと思う。

味が出てくるのは築20年を過ぎてから。

そんな住宅を集めた本が無いかと探していたら、あった。

「建築家が建てた50の幸福な家」

元は2冊だった特集を1冊にまとめた力作。


設計の先達に細かい質問をしてみる。

冷蔵庫や洗濯機の配置とか、取るに足らない、けれど避けては通れない 日常的な収まりについて。

知識と 感性と 合理性が交錯して、思いもよらない解決策を さらりと教えてくれる。

どの分野にも共通するのだろうか。

細心と豪胆 そして とても善良な人であるということ。



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森の幼稚園@ロラン島 デンマーク
100%再生可能エネルギーで発電を賄う 自然エネルギーの島 デンマークのロラン島の「森の幼稚園」レポート
http://www.youtube.com/watch?v=5Y70xRHuzmg&feature=related


岐阜にも素敵な「ゆりかご幼稚園」がありましたね、今は昔。
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プレゼンテーション
新規の計画のプレゼンをしました。

暗さのある明るさ、屋根勾配の美しさ という 抽象的なご要望に応えようと、夜毎に所長さんと激論を闘わせながら、今までに見たことがあるような、ないような形にまとまりました。

5種類の大小の庭とトップライトを使って、薄明るい空間の中に、光と緑を取り込んでいきます。

リビングのセットがそっくり置ける広い広い屋根付きコート・・・ 

一瞥して趣旨を汲み取って頂けた慧眼のお施主さん、報われますね。

これからのブラッシュアップが楽しみです。


連日・・というよりは連夜 頑張って模型を作ってくれた清水さん ご苦労様でした。
計画案を精査してフォローしてくれて助かりました。

午後はランドスケープアーキテクトの園三さんと大垣の店舗の敷地で打ち合わせ。
「森を作りましょう!」
「素晴らしいアイデアです。ところで予算は・・・」
「・・・」
「・・・」
「お金じゃないんです、僕も頑張りますから 長田さんも予算をなんとか工面してみてください」
心強いです、園三さん。

その後園三さんの最近作を参考に見学して帰社。

相宮工務店さんからの宿題が貯まってきました。

前回の打ち合わせで趣味のケーキ作りをカミングアウトされた監督さん、心なしか優しい人に見えてきました。

しばしお待ちを・・

明日は朝一で建具の打ち合わせに、もうひとつの現場に向かいます。 
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木の外壁の暴露試験 後日談

外壁に木を貼る場合ネックになるのは、耐候性と防火性能。

一般に金属板の耐候性は、製品のHPに載っています。

金属板の耐候性=錆びにくさなので、チタン>亜鉛めっきドブ漬け鋼板>塗装鋼板。

チタンはとても高価なので、お金に余裕のある 海沿いの公共施設 でしか使った例を知りません。

ビルバオ・グッゲンハイム(スペイン)の外壁 とか お台場のフジテレビの社屋の玉とか。



淡い金色で、大変美しいのですが、目が飛び出るほど高かったです・・確か。

http://www.titan-japan.com/ohanashi/ti_meguri.htm

巷で無駄遣いの声も高い 東京電力の電力館 なんてのもある・・・ 渋谷で何を思ってチタンの外壁?電気料金の使い道がなかったのだろう、それはさておき。


塗装鋼板の塗装には色々な種類があり、各社の工夫もここにあります。

鋼板の暴露試験は高温・高湿で塩水を噴き付けるのだけれど、木材は?

薬剤を染み込ませたベイスギパネルの輸入業者さんから英文の試験結果をもらいました。

↑最近屋根もはじめたそうです。

↓こんな感じの資料を期待していたのですが
http://yamahome.blog96.fc2.com/blog-entry-357.html



が、内容は防火性能のみで、耐候性は書いてありませんでした。

「耐候性は、テストが無いようです。けれども湘南に築40年近い外壁があります。上京されるときに連絡頂けば地図をお送りします」

とのことでした。

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仕事の信頼
Twitter で拾った名言。

人は人によって動くので、お互いのことを信頼できないといいチームは組めない。いいチームが組めないといい仕事はできない。その信頼は能力はもちろんだけど、人間として信頼できるかどうかだと思う。

崎谷浩一郎(土木設計者)


店舗+カフェに古材を使おうと検討をしてみたが、コストが合わず、杉の無垢の新しい足場板を使うことになった。


食品を扱う店なので清潔感のある新材の方が良かったかもしれない、結果論ではあるけれど。

「倉庫に置いてある余りの足場板か何か」のつもりだったが、100坪を超える規模の店舗では、新たに材料を調達せざるを得ず、どうしても高くなってしまうのだった。

コストの厳しい仕事ながら、工務店さんも真剣に探してくれたし、材料の調達から、施工方法まで調べ、道筋も付いたので、今後ぜひ使ってみたい。

材料や工法について、「こんなやり方で出来ませんか?」と聞くと、以前まで「無理です」と即答していた監督さんが、丁寧に調べて答えてくれるようになったので、驚いた。

出来ないと言われれば、出来る方向でとことん調べるから同じことなのだけれど、所長さんや監督さんが問題点を共有してくれると 思わぬ解決方法が見つかることがあるから心強い。

これも信頼感かと思う。

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妹の飴細工@カンサスシティ

本業はグラフィックデザイナー@カンサスシティ の妹が、何やら修行をしていると思ったら・・ 飴細工師になっていました。

日本の芸能の細やかさはKansasの片田舎?でも通じるんですね。
http://www.somethingedible.com/index.php/food_drink/entry/kansas_city_kawaii_the_amezaiku_creations_of_joy_joy_confections/
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家らしい家が良い家
物件が多様で、迷いつつも楽しい日々。
 
・既存建物のある敷地の新築住宅

・カフェを併設した店舗

・RC2世帯住宅

・軒の深い和風住宅。
 
描いているときは、わりと無心な方だと思うが、最近ある事実に気付いた。
 
建築にはコンセプトが必要。コンセプトとは、「のように見える」ということだ。
 
鳥の巣のようなスタジアムがあり、ガラスのピラミッドなんかがある。
 
 
芸術は、ものすごく大雑把には、2つのものを同時に見せるもので、月を見ながら「パエリャ」とつぶやいたとき、芸術が始まる。
 
ところが、住宅ではこれが、特殊な働き方をする。
 
住宅は身体のサイズと、日常の体の動きから出来ていて、そこから外れる要素は、不自然に見える。
 
住宅は何も参照しないのだろうか?技術の産物に過ぎないのか?
 
そうでもないらしい。
 
優れた住宅は、そのような住宅に住んだことのない人にも、懐かしい記憶を呼び起こす。
 
それは、良い住宅の記憶が、コミュニティに共有される集団的な記憶だからだろう。
 
つまり住宅は住宅を参照している。
 
住宅は多くの場合、建築を参照し、そのなかでも住宅を参照する。
 
家らしい家が良い家。

3年弱の実践から体得した、当たり前のようで、僕にとっては意味のある発見。
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