今日は大垣の店舗の棟上げです。
図面の締切に追われる僕は、今日は現場に駆けつけることも出来ず、一足先に現場を訪れた玉木所長の写真に見入ります。
宙に浮かんだ大きな木箱というコンセプトの通り、鉄骨のフレームが突き出しています。
予算は限られていますが、どこか、一箇所は採算考えずに作ったかのような豊かさを表現したい、とデザインされたのがこの巨大な木箱でした。
ここに至るまでに、所長・業者さんと幾度喧嘩腰の打ち合わせをしたことか。
相宮工務店の山口さんやランドスケープアーキテクトの園三さんの積極的な協力もあり、店舗は徐々にそれらしい雰囲気に近づいて来ました。
世界各地の建築作品集を紐解きながら 短い打ち合わせをします。
「浮かんだ木箱の表現が全てだと思うんだ。いつもとは違う何かができると思う」
「そうですね、こうして見てみると世界中の建築で色々な面白い表現があるものですね」
あれもやりたい。これもやりたい。
園三さん作の前庭の「森」の 緑 の補色は 赤 です。
木箱の上に広がる青空 の補色は オレンジ。
僕的には、この赤とオレンジの間の系統が狙い目と思っています。
シルバーの板金との相性も抜群。
木目の美しい板の目を殺さずに、これをどう表現するか?贅沢な悩みです。
あとはライティング。
東光電工社の横山さん、いつも待たせて済みません。悪気はないのですが・・・ついこだわってしまうもので時間ばかりかかってしまいますね。
住宅はなるべく飽きがこないように、億手なくらいがちょうどいいですが、店舗には洒落っ気が必要。
落としどころを探ります。